2012年7月5日木曜日

「DTPの勉強会 第7回」:Adobe Illustrator アピアランス


「DTPの勉強会 第7回」に参加してきました。
今回のテーマは「イラストレーターアピアランス活用術」。

メインセッション - 1
「DTPを少しでもラクにする、アピアランスのコツ。」
 スピーカー:にしのさん
○内容:少しでもラクする為に考えた、アピアランス(グラフィックスタイル)活用を紹介。
メインセッション - 2
「DTPで役立つアピアランスイラスト活用術」
 スピーカー:hamkoさん( ham factory
○内容:イラストを制作する場合、どのようにアピアランスが使われているかを紹介。また、DTPでも役立ちそうなちょっとしたイラストTIPSも紹介。
サブセッション - 1
「カラーマネージメントことはじめ」スピーカー:島崎肇則さん
○内容:カラーマネージメントの初歩の初歩として、「モニタとプリンタの色をなるべく同じように見えるする」ために、ディスプレイプロファイルの概要と運用の仕方、プリンタプロファイル等についての解説。
サブセッション - 2
「カワココ再び」スピーカー:カワココさん( イラレラボ )
○内容:大日本スクリーンの出力の手引きWebで、出力のテストに使用されたクジャクのイラストの制作方法について、Illustrator CS6から搭載された線グラデーションの使い方をメインに解説。
ショートセッション「CS6のあれこれそれ」

Adobe「Illustrator」には「アピアランス」という便利な機能があります。(「アピアランス」の基本機能については、こちらこちらを参考にしてください。)この会に参加するまで「アピアランス」というのは、主に文字にフチを付けたり枠を装飾するためのものだと認識していました。今回の勉強会で「アピアランス(グラフィックスタイル)」を活用し、修正がしやすいデータ制作を追求されているにしのさんと、ただの丸や多角形からビスケット・花などのイラストを制作するhamkoさんのデータ制作を学べた事は、大きな収穫でした。直前まで価格データが決定しないチラシなど、スピードを求められる現場では、巧く活用できれば有効な機能です。

ただ気をつけなければならないのは、「アピアランス」は多用し過ぎたりすると出力サイドに負荷がかかります。データが思い通りに出力されなかったり、出力時に時間がかかってしまったり、という危険が伴うこともあるそうです。この辺りのバランスを掴むには、経験とコミュニケーションが大切ですね。間違いのない仕事を進めていく為には、制作・出力の両サイドの意見を尊重する事も大切です。幸運な事にこの勉強会にはその両者の方がいらっしゃるので、双方の意見が聞けるという大変貴重なものでした。

私の場合、クライアントさんでデータを取りまとめて印刷会社さんへ入稿することが多かったり、下位バージョンでの入稿を求められたりすることがあるので、途中問題が発生しないようになるべく安全なデータ制作を心がけています。しかしそうした安全なデータだと、素早く修正する事ができないことがあります。
・新しく追加された機能を巧く取り入れつつ、
 全体の行程に気を配ってデータ制作を行っていく事の大切さ。
・そして「アピアランス(グラフィックスタイル)」が
 印刷用データでもかなり使えるという事。
以上の二点を今回は学びました。
今後の仕事に巧く活用していきたいと思います。

DTPの勉強会 【DTPの勉強会第7回】